European design |
USA & Japanese design |
1976
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1.I Believe (Fritz,Bathelt) 7:51 2.A Day in a Life (Fritz) Uranus' Dawn 2:573.The History of Mystery (Part 1) (Fritz,Bathelt,Palmer) 7:50 4.The History of Mystery (Part 2) (Fritz,Bathelt,Palmer) 3:59
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Barry Palmer: Vocals Dick Frangenberg:
Hans Bathelt:
Jurgen Fritz:
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<インプレッション>
Triumviratのこの4枚目のアルバム"Old Loves Die Hard"は、日本ではなぜか「愛の神秘」という名前を与えられました。
ベーシスト兼リードボーカルで、多くの歌を書いていた Helmut Kollen が音楽性の相違とソロアルバムの制作を理由に脱退したため、この作品から新しいベーシスト Dick Frangenberg とボーカリスト Barry Palmer が加わりました。Triumvirat とは古代ローマの「三頭政治」すなわちトリオを意味するのですが、4人構成になったのです。
このアルバムの聴き所は "A Day in a Life" と "The History of Mystery (Part 1)" だと思います。いずれも7〜8分の曲ですが、構成は複雑で小さな組曲のようになっています。リズムやテンポ・メロディを変えるたびに、Fritz はグランドピアノ、シンセサイザー、ハモンドオルガンと楽器も代えて行きます。特筆すべきは"Pisces at Noon"などに見られるソロ・ピアノの美しさです。
「散漫でまとまりのないアルバム」との評価もあるようですが、私はジャンルを問わず、こんなに美しい作品を聴いたことがありません。叙情的で知的なメロディの数々は、何度聴いても深い感動を与えてくれるのです。