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1972
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1. Across the Waters 16:31 overture (Mozart/Arr: Fritz)2. Eleven Kids (Fritz/Bathelt) 6:00 3. E Minor 5/9 Minor/5 (Fritz) 7:55 4. Broken Mirror (Fritz) 7:14 |
Hans Pape: bass, vocals Hans Bathelt:
Hans-Jurgen Fritz:
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<インプレッション>
記念すべきTriumviratの第1作は、モーツアルトのメロディで始まります。
モーツアルトとロックというのは珍しい組み合わせだと思うのですが、私はかなり違和感がありました。
彼らは「他のプログレ・バンドが取り上げていないものをやろう」と思ったのでしょうか? 確かにインパクトはありますが...。(^_^;
LPの片面を使ったこの"1.Across the Waters"は曲の途中で何度もリズムやメロディが変わり、バッハ(フーガ?)が挿入されたり、
Hans Pape のちょっと野蛮なボーカルが入ったりと、なかなか野心的な曲です。彼らのアルバム中で、最もプログレッシヴ・ロックらしい作品だと思います。
全体にELPやキース・エマーソンの"The Nice"を思わせるアルバムですが、"4.Broken Mirror"の終章に出現する叙情的なフレーズはその後の
Triumviratの原型と言えると思います。