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そうか、Yesもクリムゾンもレジェンドか。時がたつのは速いですね。
振り返ってみると僕の場合、高校時代がプログレ耳形成期だったように思います。以下、問わず語りですが。。。
中学時代にビートルズとカーペンターズで洋楽に目覚め、高校へ進学すると、付属校私立男子校という緩い環境の中で、教室ではロックバンド少年、ギター少年の間で日々熱い議論が繰り広げられていました。テーマは“誰がすごいか。”僕は高校一年で友人に進められて聞いたYesの「こわれもの」と「危機」に衝撃を受けて、Yes派の筆頭に。クリムゾン派、フロイド派をひとくくりにしてプログレ党を形成しておりました。
相対するのは、ギター少年が信仰するハードロック党。ここには、ジミーペイジ派やクラプトン派がいたのですが、一番人気はパープル派。ブラックモアを神と崇めるSがいうには、プログレは冗長で退屈、ギターが面白くないとの評。速弾きがもっともエライとばかりに「ハイウェイスター」のコピーに熱心なSでしたが、唯一、スティーブハウは猿顔のくせにギターはうまい、と認めていました。
一方のクリムゾン派は、クラスで一番成績が良かったKが筆頭。ジャズ好きの一派のバックアップもあり、勢力がありました。温厚な性格なのにクリムゾンを語り出すと止まらない。「クリムゾンキングの宮殿」こそ歴史に残るプログレの名作であると豪語していたKでしたが、「危機」を聞かせるとすごいと認め、しかしすぐに、ブルブラがおったからや、と負け惜しみ。よっしゃ勝ったと思ったら、こんどはクリムゾンの「Red」を聞かされて、これにはショックを受けました。う~ん、すごい、負けた。
そのほかに、「クラップ」や「ムードフォーアデイ」をコピーしてしまうギターの天才Iやプログレ、ハードロック全てのLPを買い集め、さらにはそのころ一般的でなかったUマチックのビデオデッキまで家に装備し、海外からビデオまで取り寄せて評論してしまう金持ちのTがおり、熱き議論に花を添えました。
多感な時期にいろんな音楽を聞けたのは幸運だったな。でも大学に進学すると、ウェストコースト、AOR、ディスコなど女の子に受けのいい音楽に走ってしまったのですが(^^;)
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